2013年03月14日
結人(ゆいんちゅ)プロジェクト

あの日、初めてカヌーで外洋から奄美大島を眺めた時の景色が
今でも心に焼き付いています。
あれから十年、たくさんのレースに参戦し国内外の海を漕ぎ渡り
去年では勝ち負けでは得られない大事なことを加計呂麻シーカヤックマラソンで学び、気づかせてもらいました。
今まで僕が国内外のレースで使用していたサーフスキーカヤックでは感じることのなかった感情がアウトリガーカヌーのシングルパドルを握り、漕ぎ出した瞬間・・南西諸島を縦断したいという衝動に駆られ島の血筋うずきはじめるのを感じました。
そ...れは、一人だけのチャレンジをしようという感情ではなく島人の一人として先人達が航海していた海を体全体で感じ同じ黒潮に乗りながら各島々で繋がり、そこで出会う人々に島を思う気持ちやみんなの夢を真っ白なカヌーに直接書いてもらい奄美群島を一つに繋げたい・・みんなの思いで航海をする・それが結人プロジェクトとしてのチャレンジをしたいという感情だったのです(結いとは奄美のなかで助け合うや思いあうといった素敵な意味があります)
そして、僕がなぜここまで漕ぐことに魅了されているのかを自問自答しながら答えを探し、島の人たちに少しでも海に漕ぎ出す楽しさを感じてほしいという願いが込められていきました。
僕自身も島人も、もう一度島の誇りを再確認できたらと思っています。
60年前、奄美大島が日本でもなくアメリカでもなく「琉球政府」だった8年間の苦難の中、唯一奄美と沖縄の区間はパスポートがいりませんでした。
そういった、南西諸島をどんな気持ちで縦断していたのか少しでもあの時代の風を感じ、波に揺られ、島人が目指す理想郷ネリヤカナヤを探しに行きたいと
強く思っています。
その時代に復帰運動の中心になっていた方たちが今の僕と同じ20代だったということに強く感銘をうけました。
今日から結人プロジェクトというカヌーは漕ぎ出しました。
まずは3月17日日曜日朝仁海岸で進水式を行います。
航海悲願も島の伝統で行い海に浮かべます
このプロジェクトでたくさんの島人がつながり気持ちが一つになりますように
とうとがなし
奄美群島復帰60周年記念事業 『結人(ゆいんちゃ)プロジェクト」
ちなみに、僕が10代の頃はあまり奄美の良さを感じられずどちらかというと
少し都会に憧れを抱いていました。
あまりなまりがあると都会に出たときに馬鹿にされるんじゃないかとか、奄美のことをわかってもらえない
んじゃないかとか、少なくても学生の頃はあまり島にたいして無関心だったと思います。
そんな17歳の頃、奄美大島出身の歌手「元ちとせ」さんがメジャーデビューし唄を聞いた時
ものすごい衝撃と同時に誇らしい気持ちになりました。
唄を聴けば聴くほど奄美の文化や自然が誇らしく感じ、何か奄美でやっていきたいと感じたのを
今でも覚えています。
それから数年後カヌーに出会い、沖から島を眺めた時、誇らしげに青々とした山や海がとても頼もしくなんて美しい島なんだろうと18歳の僕は素直に感じることができました。
僕も元ちとせさんのように島の若い人たちへ何かしらメッセージを伝えられたらと・・・思います。
